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日本人の三人に1人は太りやすい遺伝子の持ち主だった。

雑誌を開けば 「ダイエット」 の文字。女性が数人集まれば必ずといってよいほど話題になるのも「ダイエット」 です。これだけ情報が氾濫しているのに、なかなか思うようにやせられない人が多いのはなぜ?そんな疑問を抱いたことはないでしょうか。 私は肥満外来を立ち上げる以前から、糖尿病の患者さんに減量指導を行っていましたが、そのころは100人に指導しても本当にやせられる人はせいぜい三人ほどでした。肥満外来を立ち上げ、本格的に減量指導に取り組んでからも、成功率は約30%止まり。「なぜ、うまくいかないのだろう」と長年、疑問を抱き続けていました。ダイエットの基本は、消費エネルギー量より摂取エネルギー量を少なくすることです。消費エネルギー量=基礎代謝 (生きていくのに必要最低限のエネルギー量)+運動エネルギー+食事摂取に伴う食事誘発熱産生 なので、基礎代謝と同じエネルギ1量だけを摂取していれば、運動した分と食事による熱産生分は減量できるというわけです。
 基礎代謝量は、男性の平均が一五〇〇キロカロリー/日、女性の平均が一二〇〇キロカロリー/日といわれています。ところが、一二〇〇キロカロリー/日の食事指導をしても、いっこうにやせない女性がいます。かくれてお菓子を食べているのでしょうか。確かに、なかにはそういう人もいるようです。しかし、私の指示をきちんと守っていても、やはりやせにくい人は確実にいます。いったい、どうしてなのでしょう。ずっと不思議に思っていた私は、一九九二年ごろ、患者さんたちの基礎代謝量 (厳密には外来で三〇分ほど安静にしてから測る安静時代謝量) を調べてみました。すると、驚いたことに、確かに平均すると女性の基礎代謝量は二一〇〇キロカロリー/日なのですが、個別に見ると、六〇〇キロカロリーから二四〇〇キロカロリーまで、人によってバラつきのあることがわかったのです。どうやら平均をとって全員一律で一二〇〇キロカロリー/日の食事指導をしていたのでは、当てはまらない人がいるようでした。さらに、一九九五年、アメリカ南西部のアリゾナ州に住む 「ピマインディアン族」に、ベータ「β3アドレナリン受容体」という遺伝子が突然変異したものが見つかり、この遺伝子変異を持つ人は肥満や糖尿病になりやすいことが発表されました。 この発表を聞いてハッとしました。ピマインディアンという部族は、日本人と同じく、もともとモンゴロイド(黄色人種)に属する民族で、顔立ちも日本人とよく似ていることをアメリカ留学中より知っていたからです。「もしや?」そう思って、肥満外来の患者さんを調べてみると、案の定、三四%もの人に、この遺伝子の変異が見つかり、この遺伝子変異を持っていると、日本人では基礎代謝量が「日あたりなんと二〇〇キロカロリーも低下していて、普通の人と同じように食べていても、太りやすくやせにくいことが判明したのです。 三四%というと、三人に一人です。これで長年の疑問が解けました。遺伝子のせいで先天的に太りやすく、やせにくい体質の人が日本人には三人に一人もいるのです。基礎代謝量の低下している人がこれだけの高率でいるのですから、全員に同じ減量指導をしていても成功率が上がるわけがありません。ひょっとすると、あなたが太っている原因も、やせにくい原因も、遺伝子変異のせいかもしれないのです。
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基礎代謝は年齢や性別に関係あるの?

Q:基礎代謝は年齢や性別に関係あるの?
A:若い人、男性の方が高い傾向にあります。

基礎代謝は生後、成長するにつれ て高くなり、16~18歳前後をピークにその後は徐々に減っていき、個人差はありますが、一般に40歳を過ぎると急激な下降線をたどります。これは加齢によって筋肉が衰えて減少してしまうからです。また、女性は男性より基礎代謝が低い傾向にあります。女性は妊娠・出産という大切な役目があるため、男性よりも多くの体脂肪を蓄えており、筋肉量が少ないことが原因です。

  
 
http://www.tanita.co.jp/bwl/bm-q_a.html#03

基礎代謝は何によって決まるの?

Q:基礎代謝は何によって決まるの?
A:エネルギー消費が多い筋肉量によって決まります。

基礎代謝状態でのエネルギー消費が最も多いのが筋肉(主に骨格筋)。これは、筋肉が脂肪を除いた体の組織の中で約40パーセントを占めているためで(円グラフ参照)、筋肉が多いほどエネルギーがたくさん必要となります。また、筋肉は鍛えることによって筋肉量を増やし、消費エネルギー量を上げることができます。つまり、基礎代謝はその人の筋肉量によって大きく左右されると考えてよいでしょう。そのため、同じ体重でも脂肪が少なく筋肉量が多い人の方が基礎代謝は高くなり、消費エネルギー量も多くなります。

http://www.tanita.co.jp/bwl/bm-q_a.html#02

基礎代謝ってなに?

疑問に対する回答です
Q:基礎代謝って何?
A:生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。

「基礎代謝(BM=basal metabolism)」とは、体を横たえてまったく体を動かしていなくても、呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つなどさまざまな生命活動のために常に使っているエネルギー。つまり、「生きていくために最低限必要な最小のエネルギー」のことで、肉体的・精神的に安静であるときに、呼吸器・循環器系や神経系、肝臓や腎臓などの臓器がわずかに活動している状態と考えられています。
1日の総消費エネルギー量は、この基礎代謝量に生活活動(家事などを含む日常の活動)代謝量とDIT(食事誘導性体熱産生/「基礎代謝って遺伝と関係があるの?」参照)を足したものになります。通常、1日の総消費エネルギー量のうち、基礎代謝量は約70パーセントを占めています。運動や日常の活動をした場合などは、基礎代謝量に生活活動代謝量が加わることになります。
 
http://www.tanita.co.jp/bwl/bm-q_a.html#01

基礎代謝 

1.基本的な考え方

1) 従来のエネルギー所容量は、国民が健康を維持・推進し、毎日の生活を
QOL(quality of life,生活の質)の観点からら、充実した生活活動を営むこと
のできる望ましいエネルギー標準値とされ、平均エネルギー必要量をもってそ
の集団のエネルギー所要量としてきた。従ってその用途としても、集団給食に
おける予算計画や献立に際しての食品構成の算出根拠として主に活用されてきた。

栄養素欠乏症の問題が基本的に解決され、変わって摂取過剰による非感染症の慢性
疾患の問題が重大化している現在の日本においては、エネルギー摂取の不足に陥り
やすい人、あるいはエネルギー摂取のバランスの崩れている人など、その様相は千
差万別である。これらの人々に対しての生活習慣病を予防する観点から、適切なエ
ネルギー量を明示する必要に迫られている。その為に、まず算定の基礎として、個人
個人におけるエネルギー必要量を求めなければならない。

2)安静時エネルギー消費量からみたエネルギー代謝の個人間変動特性
エネルギー必要量を求めるには、基準となる何らかの指標値が必要である。
従来は、その目的で基礎代謝(basal metabolism:BM)を基準として用い、
必要量の推算がなされた。しかし、基礎代謝という概念に実態上から不確かさと、
その実用性に対する疑義などから、欧米先進国の特に臨床領域では、その代わりに
安静時エネルギー消費量(resting energy enepend expenditure:REE)を用いる。

このような実状と栄養所要量の算定方式との間のギャップを解消する試みとして、
最近、実用的な携帯用簡易熱量計を用いた安静時エネルギー消費量の多数い測定例の
蓄積がなされ、これによる年齢階層別REEの推定平均が観察されている。

その結果から得られて年齢別・性別REEの標準偏差、ならびにREEの分布図から見ら
れる個人間の変動は著しく大きく(標準偏差25~30%)、今回策定された基礎代謝
においてこれに対応する個人間変動があるものと推測される。

2) 生活習慣病の1次予防のためのエネルギー所要量
従来のエネルギー所領量は、性別、年齢別の日本人として平均的な体位(身長、体重)
をもった対象者を設定し、それらの人々から成り立っていると考えられる集団を対象
として算出されてきたが、、今回は日本人個々のエネルギー必要量を想定し、主計し、
これに基づいて算出することとした。この際に、従来のように欠乏症を解消して健康
維持を図るのみではなく、健康増進、生活習慣病発症の危険因子を軽減、さらに除去
するために、標準となるべきエネルギー摂取量を科学的根拠に基ついて算出すること
にした。
今回のエネルギー所領量を算出するに当たり、基礎代謝量(BMR)に代え、REEを基
準として推算するこてゃ、上述のように科学的にも妥当なことだと思われる。

しかし、国民の多くや現場実践指導者の多くが現在のところ、基礎代謝という用語を
慣用しており、関連の出版物などもこの用語を用いていることが多い。
したがって、現時点で概念規定の見直しによる変更は、多大な混乱を招来するおそれ
がある。このような理由から、今回は基礎代謝の概念と実態とを検討し、その上で
基礎代謝を従来と同じ様に基準として、エネルギー所領量を推算することとした。

3) 単位
WHO/FAOにおいて、kJ(キロジュール)をエネルギー単位として採用して以来、
各国の栄養所要量においても、従来のkcalに代えてkJないしMJ(メガジュール)を
用いて表現する傾向もある。わが国においては、実践上の慣行や世界の動向からみて、
専門的研究の場と現場とは区別して考え、当面はKjないしMJへ変更の必要はないもの
とした。したがって、従来どおりkcalをエネルギーの単位として用い、必要に応じて
kJ,mJを併記することとした。
 なお、1kcal=4.18kJである。

2.エネルギー所要量算定の基礎
1) 基礎代謝
基礎代謝(basal metabolism:BM)は、1920年代に考案された懸念事項であって、
肉体的・精神的な安静状態において産出される最小のエネルギー代謝とされる。具体的
には、生命維持に必要な呼吸・循環系や神経計、ならびに肝臓や腎臓など臓器や組織が
わすかに活動している状態と考えらあれている。実際には、特定の条件、すなわち前日
の夕食として軽い食事を摂取した後は口にせず(つまり食事誘発性のエネルギー代謝を
最小とし)翌朝(食後12~15時間経過)の覚醒時に20℃の室内において、安静仰臥の
状態で測定されるエネルギー代謝量とされている。それゆえ、基礎代謝を厳密にこの条
件で測定することは容易なことではない。

一方、生きていくために必要な最低のエネルギー代謝状態といいながら、正常な生活活動
の一部である睡眠中のエネルギー代謝量は、基礎代謝をさらに10%下回るとみなす矛盾を
おかしてきた。そのため、国によって、また研究者によっては、むしろ覚醒時、睡眠時を
通じ、生きるための最低のエネルギー代謝を基礎代謝と考えるならば、この状況は実態的
に睡眠中に観察されるものであるとしている。
このように、基礎代謝に概念と実態は必ず一致した現状にない。そこで、今回の第六次改
訂日本人の栄養所要量のエネルギー摂取基準の策定に当たり、基礎代謝を暫定的に「身体的、精神的に安静な状態で代謝されるエネルギー摂取量であって、生きていくために必要な最小
のエネルギー代謝量である」と定義することとした。ただし、この定義はかくまで原理的な
立場に立ったものであり、本来、このような状態は日常の生活活動中で最も基底的な水準であたる睡眠中にみられるものであるこのに留意するべきである。

2) 基礎代謝基準値
エネルギー必要量を推算するための基礎代謝値は、栄養所要量が厚生省の所管事項となった
じてん、すなわち昭和44年に策定された数値が約30年間、そのままで使用されている。
そこで今回は、第五次改定以後新しく実測された中心に最近の測定例を大幅に取り入れて
基礎代謝基準値を改定した。(表1.2)。この際の採用した実例は、前項で述べた基礎代謝の
原理的定義を実態に基づいて幅広く解釈して収集したものであり、ここで示した基礎代謝基
準値は、それらの結果ならびに簡易熱量計を用いて測定した多数例の安定時エネルギー代謝
基準値は、それらの結果ならびに簡易熱量計を用いて測定した多数例の安静時エネルギー消費量(REE)の推定平均値(EA)より得た換算値から推算した代表値に基づいたものである。

3) エネルギー所要量と基礎代謝、安静時エネルギー消費量
成人においては、前記簡易熱量計によって実測された安静時エネルギー消費量(REE)の推定
平均値(EA)から基礎代謝(BMR)を換算すると、後者と比率はおよそ0.8(-20%)という関係が示されている。また集団内98%の人々の必要量を充足するエネルギー摂取量
(REE+2SD)はおよそ1.5BMRということになる。この数値をそのまま所要量として
採用することは、肥満防止の観点から好ましいことではない。そのゆえ、実践の現場では
個々人々それぞれに安静時エネルギー消費量を実測し、その結果に基づいてその人自身の
基礎代謝量を算出して個人の生活活動に適合したエネルギー代謝量(=エネルギー量:
energy expenditure)を求められなかえればならない。既に述べたように、エネルギー
代謝には体質に基づく個人差が大きく、ここで示した基準値はあくまで集団の平均値であって
おおよその目安すぎないことを強調しておく必要があろう。
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